ひと昔前は、女性はスーツにヒールといった服装の規定や、会社で制服を用意するなどがありました。最近ではそのルールを撤廃し、オフィスカジュアルを含めた私服通勤を認める企業が増えています。なぜ服装規定が撤廃されオフィスカジュアルが認められたのでしょうか？今回はオフィスカジュアルについて、会社にもたらすメリット・デメリットを紹介します。

この記事を読むための時間：3分

なぜ会社でのオフィスカジュアルが広がったのか？

現在、多くの企業が残業を撤廃するなど、体制そのものを見直す動きが広まっています。今後の人材確保や働きやすさに応える必要性が増し、時代の変化に合わせた取り組みが行われています。

 

その流れは服装規定にも訪れ、私服通勤などオフィスカジュアルで仕事が行える環境が整いつつあります。

それでは、なぜ多くの企業が服装規定を撤廃しているのか？オフィスカジュアルが加速する理由を紹介します。

女性の社会進出が加速したこと

女性の社会進出が広まり、今までは常識だった「制服を着て仕事する」ことに「なぜ？」という疑問の声が上がるようになりました。

女性の存在が重要性を増す中、企業側も服装規定のルールを見直し、オフィスカジュアルでの出勤を認めるなど、時代の変化に合わせた新しいマナーの構築が必要となっています。

働き方の多様化

仕事だけでなく、プライベートも充実させる「働き方改革」の推進は、服装に関しても改革の必要性が求められています。

生活や考え方の多様化によって課題は多くなりましたが、多様性の1つである服装を自由にすることは、課題解決にも役立っています。

クールビズの導入

地球温暖化対策で導入されたクールビズは、すでに多くの企業が取り入れています。クールビズが広がるにつれ「今までの服装規定も見直す必要があるのでは？」という声が上がり、ルールを見直す企業が多くなりました。

今では、夏や秋だけでなく1年を通して自由な服装が認められ、オフィスカジュアルが定着しつつあります。

オフィスカジュアルのメリット

女性の社会進出や、時代のニーズがオフィスカジュアルを広めていきましたが、オフィスカジュアルが定着するとどんなメリットがあるのでしょうか？

ラフな格好で話しやすい雰囲気ができる

オフィスカジュアルにすると、以下のようなメリットがあります。

 

・部下が上司に話しかけやすい

・気軽に意見交換ができる

・違う部署との連携が増える

 

など、ラフな格好により仕事にいい影響をもたらすことができます。ただ、オフィスカジュアルは好きな服を着るのではなく、相手のことを考えた服装が必要です。

あくまで仕事を円滑に進めるための1つが、オフィスカジュアルの目的と考える必要があります。

制服着用を強制しないためストレスを感じない

制服の強制着用は「なぜみんなと同じ恰好をする必要があるの？」と、心理的にストレスを与える可能性があります。

男性はスーツ、女性はハイヒール、という概念が社会問題にも発展しつつある中、服装規定を撤廃すれば、このような問題に対応する必要も無くなっていきます。

業務の効率化やモチベーション向上に一役買う

オフィスカジュアルにすることで、社員のモチベーション向上や業務の効率化に繋げることができます。スーツや制服と比べ動きやすいこともあり、圧迫されたり窮屈に感じることなく仕事に集中できる環境が整います。

オフィスカジュアルのデメリット

メリットがあれば反対にデメリットも存在します。オフィスカジュアルで働く機会が増える方は、ここで課題を明確にして事前に対策を行う参考にしてください。

オフィスカジュアルの定義が曖昧

どこまでがオフィスカジュアルなのか、決まったルールや定義がないため曖昧です。職場の中で違和感のない服装にする必要がありますが、なぜこの服装なのかというのは、会社によってバラバラなので、雰囲気に合わせたコーデに苦労するかもしれません。

切り替えが難しくなる場合も

私服に近い格好なので、仕事モードへの切り替えが難しくなってしまう場合があります。オフィスカジュアルでもジャケットを必ず着用や、ぴったりしたトップスを着るなど、オンオフの切り替えがスムーズにいく、マイルールを定める必要があります。

毎日コーディネートを考えるのが負担になる

人によっては毎日コーデを考えることが負担になり、ストレスを感じることがあります。万人にオフィスカジュアルが受け入れられる訳ではありませんが、負担に感じる方は友人や社内の方のコーデを参考にしたり、相談にのってもらうことも必要になるでしょう。

まとめ

オフィスカジュアルはなぜ広がった理由は、女性の活躍や、働き方改革など時代の変化に合わせた改革が必要になり、企業も導入する動きが活発になったためです。服装によって相手に与える印象が変わったり業務の効率も変わってくるので、オフィスカジュアルの意味を理解した上で適切な服装が出来るように心がけましょう。