桜も満開になる季節になると、年頃のお子さんがいるお父さんやお母さんたちは、入学式の準備で忙しくなりますよね。式に出席するのはもちろんのこと、頂いた入学祝いに対する「内祝い」選びに頭を悩ませる方も多いと思います。ところで、内祝いの渡し方にもタブーがあるのをご存知でしたか？感謝の気持ちを込めてお渡しするものですから、マナーをわきまえ、失礼のないようにしたいですよね。

 

そこで今回は入学内祝いを渡す時のマナーについてお話していきます。これから内祝いを選ぶ方はその前に一度、この記事に目を通しておいてくださいね！

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入学内祝いとは？

そもそも「入学内祝い」とは何か、ご存知ですか？最近ではあまり聞かなくなったこの言葉。実は入学祝いを貰った時の返礼品を入学内祝いといいます。元々は「親しい人たちと幸せを分かち合う」ための贈り物だったのですが、時代が移り変わるとともに、その意味合いは変化しました。内祝いはただ相手が好みそうなものを渡すだけではなく、暗黙のルールのようなものがあり、失礼のないように渡すには予め把握しておく必要があります。

入学内祝いのタブー

入学内祝いをお渡しする際はどのようなマナーがあるのでしょうか？まずはタブーとされている事項について、解説していきましょう。

贈るのが遅い

入学内祝いを渡す期間は貰ってから1ヶ月以内といわれています。お祝いを頂いたことに対する、感謝の気持ちを伝えるものなので、あまり遅くならないよう、できるだけ速やかにお渡しすることをおすすめします。

頂いたものよりも、高価なものを贈る

頂いたものより高価なものを贈るのは、かえって相手に気を使わせてしまうので止めておきましょう。ちなみに入学内祝いの相場は頂いた品物の半分から3分の1、もしくは3,000円程度のものといわれています。また、両親や親戚から高価なものを頂く場合もあるでしょうが、それは今後の出費への資金援助的意味合いもありますから、基本的に品物で返すようなことはせず、子供から感謝の気持ちを綴った手紙や、入学式の写真を貼ったフォトフレームなどがよいでしょう。

品物をむき出しで送る

品物をむき出しでお渡しするのはマナー違反です。きちんと「のし」をつけてお渡ししましょう。のしは紅白の蝶結びを選び、表書きは「内祝い」もしくは「入学内祝い」と記し、下にはお子さんの名前を記入するようにしてください。

同じ物を贈る

頂いたものと同じものを贈るのは止めましょう。例えば商品券を頂いたので、同じように商品券を返す、というような形は、相手に感謝の気持ちが伝わりません。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、違う品物を失礼のないようにお渡しするのが一番です。

内祝いに贈ってはいけないものとは？

手軽に使ってもらえそうなハンカチですが、「手布（てぎれ）」ともいわれ、「縁起り」のようなイメージを連想させることから、お祝いに贈るのはタブーとされています。また、靴下やスリッパなども「踏みつける」といった意味合いがあり、失礼にあたるので、避けたほうが無難です。好む人が多いことから緑茶も選ばれがちですが、香典返しとして贈られることが多く、縁起が悪いとされているため、こちらもおすすめできません。

 

何気なく贈ろうとしたものが自分の意に反した意味合いを含んでいる場合があるので、品物選びには充分注意しましょう。

内祝いにオススメな品物

フルーツやお菓子、スイーツ、赤飯などの食べ物は内祝いの定番アイテムとして人気が高いです。特に「バームクーヘン」は積み重なった年月を連想させることから、縁起の良い洋菓子として人気があります。また、最近では貰った相手が好きなものを選べる「カタログギフト」も好評です。何を渡したら喜んでもらえるのか、イマイチ自信がない方は、こういった内祝いを選ぶのもよいでしょう。

まとめ

内祝いは元々「幸せを分かち合う贈り物」として渡し合ってきたものになります。今では入学祝いのお返しとしてお渡しすることが一般的ですが、祝い品としての意味合いは今も昔も変わらないようです。入学式はお子さんたちにとって一生に一度の晴れの舞台。家族をはじめ、親しい仲間たちが全員素敵な思い出になるようにしたいもの。心を込めて内祝いを選び、気持ちよく頂いてもらえるように、正しいマナーを心掛けましょう。