妊娠中は、身体面や精神面でさまざまな変化があることから、不安を抱えている方が多くいます。中にはその不安やストレスが赤ちゃんに伝わってしまうのではないかと心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、妊娠中の不安が赤ちゃんに与える影響や、不安との向き合い方についてご紹介します。

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妊娠中の不安やストレスは赤ちゃんに伝わるの？

妊娠中には誰もがストレスや不安を抱きやすいものであり、一時的なものであれば赤ちゃんに影響はありません。しかし、慢性的な不安や、過度なストレスであればお腹の赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性もあるでしょう。

赤ちゃんが栄養不足になる

慢性的なストレスを感じ続けていると、赤ちゃんが栄養不足になりやすい傾向にあります。なぜなら、ストレスを感じると血管が収縮し、脳や心臓に優先的に血液が送り込まれるからです。そのため、胃や腸、子宮などの血液量は低下してしまいます。赤ちゃんは子宮に流れている血液から栄養を取り入れているため、血流が悪い状態が続いてしまうと、十分な栄養を得ることが難しくなってしまいます。

神経系の発達に影響を与える

ストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。このホルモンが慢性的に分泌されると、赤ちゃんの心拍数や胎動にも影響を与えてしまう可能性が高くなります。

 

基本的には、コルチゾールが赤ちゃんに伝わらないように胎盤が守ってくれていますが、胎盤に何らかのトラブルがある場合にはそのまま赤ちゃんに伝わってしまうこともあるでしょう。赤ちゃんにコルチゾールが増えてしまうと、神経系の発達に影響を与え、ADHDやうつになりやすいと言われています。

妊娠中の不安はどんなものからくる？

妊娠中に感じる不安やストレスにはさまざまなものがあります。まずは、これらの不安な感情の原因をしっかりと整理することから始めてみましょう。

身体的な原因

妊娠中には、女性ホルモンが増え続けるため、ホルモンバランスが崩れやすくなります。そのため、腹痛や腰痛、肌荒れ、抜け毛、便秘などの不調が起きやすくなるでしょう。また、体重が急に増加したり、お腹やバストが大きくなるという体の変化に負担と戸惑いを感じる方も多くいらっしゃいます。

精神的な原因

とくに初めての出産の場合には、全てが未経験です。自分は本当に親としてやっていけるだろうか、無事に生まれてくれるだろうかという大きな不安を抱えてしまいがちです。また、すでに子どもがいるという場合には、妊娠を受けて赤ちゃん返りをしてしまうこともあるでしょう。妊娠中で体調が悪い時には、上の子どもの赤ちゃん返りを負担に感じてしまうこともあります。

妊娠中の不安はどうやって解消する？

ここでは、妊娠中の不安を解消するための方法についてご紹介します。

胎児との会話

ストレスや不安への対処法として、胎児との会話があげられます。こまめに赤ちゃんに話しかけるのはもちろん、話したことを日記に記録するのもよいでしょう。赤ちゃんとのコミュニケーションを取りながら、妊娠生活を楽しめるように心がけてみましょう。

外部のサポートを積極的に活用する

辛いと感じている時には、無理をせず外部のサポートを積極的に利用することも大切です。たとえば、助産師外来や母親学級に参加するのがおすすめです。同じような悩みやストレスを抱える母親と話ができるだけでも、不安が和らぐはずです。

まとめ

今回は、妊娠中の不安が赤ちゃんに与える影響について詳しくご紹介しました。妊娠中に不安やストレスを感じてしまうのは、仕方のないことです。赤ちゃんへの影響を過度に心配しすぎると、それ自体がさらなるストレスになってしまう可能性もあります。不安を感じるのは当たり前だと受け入れ、前向きにストレスへの対処法を考えることが大切です。